老後も依存しない生活を送るべき
茶飲み友達のご主人は定年退職してからシルバー人材センターに所属していて、小学生の登校、下校時だけ旗振りの仕事をしています、それ以外のことは一切のすべてを奥さんに任せています。
その友人は、糖尿病を患っています、しかも食事の前にはインシュリンを打つほどです、彼女は専業主婦ではなく、3人の子供を育てながらずっと長いこと働いています、60歳半ばになろうとしている今も家事代行の仕事をして家計を支えています。
そのご主人は、彼女が子育て、仕事で忙しくても一度も手助けをしたことがないそうです、友人は自分がそうさせてしまったから仕方ない、自分のせいでもあると言います。
それが子供なら、彼女の非を私も責めますが、大きな会社で人の上にも立ったいい大人が情けないです。
最近、その友人とお茶をしている時のこと、彼女の携帯にしきりに電話がかかってくるのです、それはご主人からで、携帯の使い方がわからないからと何度も聞いてくるのです、最近まではちゃんと使いこなしていたようですが、突然、使い方がわからなくなってしまったと友人は困惑顔です。
「私、このまま夫の介護になってしまいそう!」と嘆きます。
「何も手伝わないし、何も趣味がない人だから、惚ける確率は高いよね」
「だから、今から、料理、覚えましょう、掃除手伝ってとお願いしても遅いのよね」
私は、なぜ、最初から手伝ってもらわなかったのか、なぜ、やらせなかったのか、なぜ、自分一人で頑張ってしまったのかと、問い詰めたい気持ちでいっぱいでしたが、それは始めに気づかなければ避けられません、今頃、責めてもどうにもなりません、彼女は腰の低い優しい人です、かえってその優しさが夫の老後の依存心をゆるぎないものにしてしまいました。
ご主人は現役時代、毎晩、会社の同僚、部下と飲み歩き、3人も子供がいるのにも関わらず、給料の半分は飲み代に消えていました、休日は晩酌用の料理を彼女に作らせ、食事用の料理はまた別に作らせていたのです、そんな生活でしたから複数の成人病を抱えることになったのです。
優しさは裏目に出る
彼女は仕事から帰ったら毎日、食事を作り掃除をしなければなりません、何から何まで彼女一人にさせているご主人には腹立たしい思いです、ご主人は有名大学を出ているのが唯一の自慢ということですが、学歴は関係ないですが賢い生き方とは思えませんね。
少しでも手伝っていれば、掃除、洗濯、子育ての大変さがわかり、優しい気持ちも持てたでしょう、彼女もそこまでご主人に気を使うことなく手伝わせていたら、こんなに依存心の強いご主人にはならず、老後の生活の負担も楽だったと思います、彼女の優しさは裏目に出てしまいました。
何もしない人は、口だけは達者になる傾向にあります、このご主人も話が長く、電話であることを訪ねた時、話が中々終わらないので、辟易したことがあり、これではと奥さんに同情したことがあります。
今、この瞬間に覚えのある人は、少しでも家事を手伝うことを心掛けるべきです、家事や子育てには様々な仕事があります、奥さんが一人で抱えるには荷が大きいでしょう、奥さんはいつかストレスから病気になったり、または爆発したりするかもしれませんその前に気使い、思いやりはあたりまえのことなのです「手伝ってやるよ」という気持ちは捨てて、進んでやることです。
自分のことは自分でする 相手に頼る依存心は捨てるべきです、老後になったら、とか、リタイアしてからやるよ、とかでは遅すぎるんですね、今からやることです。