老後の暇とノンビリは違うもの
私がカフェをやっていた時、ある初老の男性が毎日来てくれました、年の離れた奥さんは看護師をやっているので毎日が忙しいようです、奥さんが帰ってくるまで何もすることがないので、毎日、近くのカフェをいくつもはしごをしているそうです、ノンビリと暮らすというより、大事な時間を潰しているとしか思えません。
日本のリタイアした男性にこういう時間の過ごし方をする方が多いようですね、田舎だと畑仕事、動物の世話など趣味のような仕事のようなことも出来ますが、都会だとそういう趣味を持つのは難しいかもしれません、奥さんからすれば、掃除をして、食事の支度でもして待っていてくれたら嬉しいところです。
老後も生産性のある生活が楽しい
かといって、その方の人生に、モノ申すのは余計な話なのですが、老後も生産性のある生活を送る方が楽しいと思うのです。
その男性の毎日は、はしごしているカフェでおしゃべりをすることです、もちろん、その方はおしゃべりする事でさみしさやボケの防止にもなります、私もその話相手となるわけですが、正直なところ、暇な店といえど、何人ものお客さんが来店しますし、仕込みもあります、なかなか何人ものお客さんの同じような話の相手をするのは大変です、しかも大事な時間をそのように無駄に使う高齢のお客さんは1日に何人もおいでになりますから、コーヒー1杯で何時間も話し相手では割に合わないかも。 失礼ですが、早く家に帰ってパソコンの勉強でもしたらとか料理の一つでも作ったらとかいつも私は思っていました。
おじさんたちは大抵、知ったかぶりです、朝から仕入れた情報をずっと話します、今の時代SNSで大抵の情報はみんな知っています、それよりおしゃべりがしたかったら、みんなの知らない情報や有益な情報を提供してほしい、いくつもの引き出しを持って話の面白い老人になることが自分にとってもおしゃべり相手にも楽しめる時間になります。
若いうちから友達や趣味を持つことは必須
しかしながら、私が感じたのは、都会の老人は孤独な人が多いということです、相手の迷惑を考えずしゃべり続ける方が多いのです、話し相手がほしい人が本当に多いということを実感しました
老後は趣味で楽しむのが目標という方がいらっしゃいますが、老後に学ぶのではなく、老後より以前に趣味は持つことをお薦めします。なぜなら気力、体力も衰えていますから、少しでも早く趣味は身につけておくことですね。