ノアコインには振り回されるばかり

私が入っていた塾の講師、日本のキングオブコイン氏が「億万長者になりたかったら、このコインを買いなさい!」ということでワクワクしながら、寒い朝の5時からパソコンに張り付き、販売受付を待ちました。

そのコインはNOAHCOIN(ノアコイン)、フィリピンの財閥ノアファンデーションが開発の一環で暗号資産(仮想通貨)を発行するというものでした。

フィリピンの出稼ぎ労働者の方は世界中にいて、母国の家族に稼いだお金を送金しているけれど、送金手数料は送金額の1割もかかってしまうし、そもそもフィリピンの方は銀行での取引ができない人が多く、銀行間の取り引きは難しいという事でした。

そこで、フィリピン人のほとんどの方はスマホは持っており、暗号資産であるなら、スマホからスマホに送金することは簡単に出来て、手数料は無料なのです、という宣伝文句でした、そして、フィリピンには多くの島があり、ある島はリゾート専門、ある島は全体でオーガニック野菜の栽培を行い、ある島はテーマパークで一日中遊べるというもので、それらの支払いはノアコインだけで済み、多くの人が使用する事で、価値は相当上がりますよと仰いました。

マライヤキャリーに竹中平蔵まで参加

何て素晴らしい構想なんでしょう!と思いませんか?ノアファンデーションの重役たちが自家用ジェットで来日し、解体される直前の日比谷公会堂でキングオブコイン氏と一緒に華々しく講演をしたのです、それより、さらにノアコインのために埼玉スーパーアリーナでは2万人を無料で招待して、マライアキャリーのライブをやり、さらに、お金の動くところにはいつもいる竹中平蔵、その他も応援に駆け付けたのです。

こんなに大々的な大宣伝にもかかわらず、ノアコインは破綻していたのです。

そんなノアホルダーの失望の中、「捨てる神あれば、救う神あり」です、プラチナム社という強者ぞろいの会社が救いの手を差し伸べてくれました。

老後資金だよノアコイン

そこからが煩わしい幾つもの作業の始まりです、まずは取引所の開設から始まり、コインのスワップ、アンケート、ウオレット作成、新商品の購買、ウオレット切り替え、等々があり、高齢でパソコン不慣れな人は、かなり振るい落されたのではないかと思われます、私は頼まれて友人の分までさせられ、作業が多くほとほと疲れました。

とりあえず、今のところ、下がりっぱなしだったノアコインもひと頃よりは、上がってきており、プラチナム社も頑張ってくれています、ですから、この数年先は楽しみにしてますよ!大事な老後資金なんですから!