淡水の夕陽は必ず見た方がいい

台北駅、中山駅から地下鉄(MRT)淡水線で40分もあれば行かれます、MRT路線図では赤い路線、地下鉄ではありますが、途中から地上に上がっていき、車窓から見える景色は懐かしい映画を見ているようでノスタルジックな気分になります。

線路沿いは、樹々が生い茂り、様々な花も咲いていて、台北の大都会から数十分で、こんなにも自然の中を通り抜けて行かれるなんて気分爽快、途中に北投もあります。

淡水地帯は17世紀に台湾北部に拠点を置いていたスペイン人により建設されており、その後はオランダ人によって再建され、またまたその後にイギリス政府が管轄していたという歴史があります。

淡水というのは河川ではありますが、淡水駅を降りてしばらく歩くと河川から海へと広がっていきます、ブルーラインと呼ばれる水上観光もありますから、時間に余裕があれば乗ってみるのも楽しいです。

川沿いの左岸公園には木製の遊歩道、サイクリングロードも有、レンタル自転車も借りられますから利用するのもいいですね、きれいに整備してあって快適に散歩ができます。

淡水河に沈んでいく茜色の夕陽

たいていの人はこれを目当てに行く、ここでの一番の見どころはというと、茜色に染まる夕陽、徐々に色を変えながら、雄大な淡水河に沈んでいく夕暮れの様は何とも美しく、見ている人のおしゃべりも止まります、「漁人埠頭」という夕陽を見るための場所もあります。

河口に向かっていくと、若者たちは河べりのコンクリートに座っていますが、酔っぱらっていたら、河に落ちそうなところで、おばさんはハラハラ、そこの後ろにはガジュマルの樹が何本もあり、ベンチもあるので暑さしのぎになります、私はあまりの暑さに耐えられず、川沿いのバリ風の素敵なカフェに避難してコーヒーを注文、観光地ですから、小々高めなのは仕方ありません。

楽しみは川沿いだけじゃない

河川沿いより内側にある老街(中正路)には両サイドにびっしりとお店が並び、お土産や子供のおもちゃ、お菓子、魚せんべい、饅頭、雑貨、B級グルメ的なお店があり楽しい通りです、32cmも盛り上げてくれるソフトクリームもあって、若い子はこぞってインスタに投稿しています。

夕陽を眺めていられるカフェもいくつかありますが、私はビールと食べやすく切られたイカの素揚げを買って、河川沿いのガジュマルの樹の下にあるベンチでビールを飲みながら、空と海を茜色に染め沈んでいく夕陽を見るのをお薦めします。

少し足を伸ばして、紅毛城門前の坂道を登って赤レンガ造りの洋風建築と並木通りが続く眞理街に行くのもおススメ、映画やCMでよく見かける風景に出会えます、1時間は歩きますから頑張ってね!