勧誘の無理強いはしないで

近所に勧誘でサプリ等を広めていく商法で頑張っている女性がいます、そろそろ70歳になろうかと思われます、数年前まで月収は300万程だったようです。

彼女の仕事は会員をどんどんと増やしていくと、最初に始めた人が高額な収入を得られるというもので、いわゆるネットワークビジネスまたはMLMと言います、巷ではねずみ講と揶揄されたりしますね。

自分に軸がないと引っ張られる

ある時、お世話になった方から電話があり、今から二人、知人が行くから、話を聞いてやってくれと言われたので、快く引き受けました。

その方達が私に持ち込んだ案件はアロマオイルのMLMでした、彼女たちは「これはねずみ講と言われているようなものではありません」と言うのですが、今までいろんな方達からあらゆる案件のお誘いがありましたから、内容は理解できます、しかしながら、この仕事をするにあたり友人、知人を誘うには勇気、知識が要ります。

自分にそんな仕事はできない、今までも誘われて断れず高額商品を買ってしまった、断らないとと思いつつも話を聞いてしまう、彼女たちは手馴れている、簡単には引き下がらない。

私はまだその時点でカフェギャラリーを経営していたので、アロマオイルはお店で売れるかもしれない、オイルを使った教室もできるかもしれないと思い、他人を勧誘するより、店を利用しようと速攻で会員になりました。

お店もいつまでもつかわからない状況なのに、サインしてしまう自分ののなさに後悔がよぎりましたが、やるだけやりましょう!

だからといって、アロマオイルについての詳しい知識はなく、販売するにも戦略なども知りませんから、すぐ売り上げにつながるようなものではありません。

こんな知識ではアロマなど広げられるものではありませんから、アロマ検定を受けたら?という先の女性から、アドバイスがあり、彼女が検定を受けた時の参考書をもらいました、3巡回ほど読み書きして検定に臨みましたが、参考書にない分野の問題があって焦りました、参考書は5年前のものだったので、内容は変わっていたのですね。

新たに加えられた問題は環境についての出題でしたが、私はそれには昔から関心があり、知人たちと環境問題のミニコミ誌を作っておりましたので、問題はクリア出来ました、3級から受けられますが、最初から1級を受けることも出来ます、合格するとアロマアドバイザーの資格をいただけます。

そして、テラピストになるにはお金も時間も必要ですが、ハンドトリートメントなら需要は多いと思い、アロマテラピーのお店に行って施行してもらったり、ビデオ、youtubeを見たり、友人にお客になってもらったりして勉強した結果、お店の売り上げより実入りが良く有難い結果でした。

迷うならキッパリと断る

そういった経由もあり、その女性には恩を感じていたので、次から次へと色々な案件を持ち込んでくるのには辟易しましたが、はっきり断ることが出来ず、アロマからの稼ぎよりも、案件の会員になる方が高くついてしまう羽目になりました。

その女性は稀にみる働き者でした、あるサプリの会社で月収は300満を超えていたようですが、違うサプリにも手を広げ、それは裏切り行為として仲間からリークされ、一瞬にして高額所得を失くしたそうです、彼女はやり手でしたから、やり方は強引で他人を利用するのも厭わなかったようですので、仲間からから疎まれていたのかもしれません、勧誘する仕事は信用がないと成立しませんね。

ですから本気になってやるか!という信念があって、商品に心から心酔して、お互い助け合える仲間が必要です、確かにうまくいけば高額な所得になりますが、まず誰にでもできる仕事ではないし、友達を失くす仕事と言われるかもしれません、上手くいかなくても、もちろんすべては自己責任と認めることが出来る人でないと人間関係に軋轢が生じます。

こういった仕事に他人を勧誘するというのは責任感の強い人でないと、絶対にやってはいけないと思いました、安易に会員にはなってはいけません、迷うなら、ハッキリ、キッパリ断ることです。