台北陶器の街「鶯歌(イングー)」

あなたがもし、陶芸に興味があるのでしたら、ぜひ、訪ねてほしいところがあります、台北駅から30分位で行かれる鶯歌という可愛い名前の街です、MRT(地下鉄)ではなく台湾の国鉄のような復興号という種類の電車に乗ります、陶芸に興味がなくても楽しく、アート心がくすぐられます。

鶯歌駅舎からすでに陶器で出来たオブジェ、壺、しかもとても大きな壺が展示されています、駅から出て高架をくぐっていくとたくさんの陶器店があります、台湾の方はあまり商売気が強くないので、気にせずジャストルッキングしてしまいます。

湯気が立っているお店を覗いたら、美味しそうなお饅頭が色々な種類あり、私はあんまんを頂きました、ゴマが入っていて風味が香ばしくおいしく小腹を満たせました、それから坂道に差し掛かり、登り切ったところに陶瓦老街が見えてきます。

街並みは台湾というより、無国籍でノスタルジック!台北での並木道は大抵はカジュマロ的な樹々なのに比べ、ここでの並木はヤシの木なのです、リゾート地感満載で素敵!

立ち並ぶ陶器店には、どのお店にも商品がいっぱい並んでいます、道案内のマップ、ベンチ、お店の看板も陶器で出来ています、街中のオブジェ、門、いたるところに陶器が使われています、面白いですね。

日本における陶器は派手なものでなく、ワビサビ的なものが多いようですが、台湾は南国のせいでしょうか、色合いは派手で、柄も大きく、原色や金を施したデザインが多いように思いました、一つでもいいから欲しいところですが、ちょっとお高めなのです、でも次回は買って帰りたい!

日本でもフクロウを集めている方は多いですが、ここでもフクロウの陶器を置いてあるお店が目立ちました、フクロウマニアにはとても楽しめるかと思われます、陶器は伝統的なものから、モダンなものまで個性豊かな作家が集まって街中がアート展のようです、運が良ければ街頭パフォーマンスにも遭遇できますよ。

私はよく仏像展に行きます、若いころには興味もなく、クリスチャンでありながらですが、穏やかな表情、繊細な指先、流れるような衣の表現に惹かれます、ここのいくつかの高級店には、如来像、天女、仏像が展示してあります、お店によってお抱えの作者が違うのでしょう、それぞれ個性があって素晴らしいものです、一日中眺めていたいものです、陶器だけでなく、水晶で作られたものもあります、彫ったのでしょうか?それともガラス?多分、水晶からできているのでしょう、神々しいものでした、お値段もとてもお高い。

鶯歌陶瓷博物館

この老街から10分くらいのところには「鶯歌陶瓷博物館」があります、陶磁器をテーマにしており、陶器の歴史から、仕組みなどがわかりやすく展示してあり、伝統的な陶器や現代の作家の斬新な作品、ポップな作品まで多岐にわたり展示してあるので興味深いところです、販売もしていますから買うこともできますし、陶芸体験もできますから、時間に余裕があれば体験するのもアリですね、裏の公園には巨人が使うかのようなカップや皿などが転がっているかのようにあって、インスタ映えするスポットです。

東方美人茶はやっぱり美味しい

帰り道で見つけたオシャレなレストランではサンドイッチを頂きました、合わせて頼んだ「東方美人茶」は本当に美味しいものでした、コクのある香り、甘みがあって、疲れを癒してくれました、同行した台湾の女性はプーアールと菊茶のブレンド、そのブレンド茶はいつまでも冷めないようにロウの火で温められています、1杯分けていただきましたが、これまたとても美味しくて本当に幸せな時間でした、台湾茶は2度目、3度目とお湯を足していく毎に美味しくなりますから、何度もお湯を足していただきました、本当に台湾茶は美味しいです。